2018/09/24
見積りでの後出しジャンケン
最近、お客様との見積りのやりとりでこんな事がありました。
お客様からの見積り依頼があり、現場確認後、お見積りを提出させていただきました。その後、お客様で、別の業者にも見積りを取ろうと連絡したところ、担当者が来て「他社の見積りも参考に見せてください。なるほど…同じ条件で10万円安くできます。当社でやらせてください。」となかば強引に契約し施工されました。
お客様のお父様と知り合いでもあった関係から、今後の勉強のために工事完成後を見せて頂きました。自分の見積った製品よりもグレードも下がっていましたし、取替えるべきところを塗装だけや防水処理もされていませんでした。もちろん、お客様にはお礼のみ申し上げて帰ってきましたが、後出しジャンケンをされたような虚無感を感じました。
ここで、みなさんが見積りをとる場合の注意点として、他社の見積りをみせないこと。同等品という言葉を信じずに同一品及び規格で見積りすること。見積り提出時に、単純に金額が低いという事だけで決めずに口頭で説明を受けて違いを見極め、後日返事をすること。
見積りの際に、少し頭のすみに入れておいてください。

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2018/06/01
リフォームでの断熱のすすめ
 古い住宅リフォーム工事をしている上で、断熱材が入っていない・古くボロボロになっている・適切に施工していない等の状況はよく見かけられます。当時、新築したころは、当然そのような基準・規定に則った材料及び施工方法だったと思います。このような住宅に、リフォームに際して断熱施工をしますと、お客様は断熱効果をすごく実感してくれます。新築であれば、現基準に沿った材料・施工方法はできるのですが、リフォームですと、部分的な施工になってしまいますので、家全体を囲むことや基準に沿った厚みの確保ができない等問題もあります。そのため、そのままの状態で進めてしまう業者も多いです。トイレ、浴室・脱衣所、部屋などのリフォーム時にその箇所を囲うように断熱材を入れることをおすすめします。囲うようにできない場合でも入れられる所は入れてもらいましょう。そんなの意味ないよと思われるかもしれませんが、後のリフォームや修理の時に不足部分を断熱施工できた事例も数多くあります。金額的にも全体金額から考えると多くないと思われます。せっかくのリフォームあとで後悔しないように、見積り・打ち合わせ時に断熱材の確認を忘れずに。

2016/11/01
住宅ストック循環支援事業について
平成28年11月1日(予定)から、国土交通省より良質な既存住宅の形成・流通及びリフォーム市場の拡大を図るための補助金による支援が始まります。その中でもエコリフォームに対する支援について記述します。過去にも住宅エコポイント等によるリフォームに対する支援事業がありましたが、今回、大きく違う点があります。ひとつは、良質な既存住宅の形成という事で、リフォームをする住宅が耐震性を有していることを条件としています。(例えば昭和56年6月1日以降の建築確認済証発行による住宅など)耐震性を有していない場合は耐震改修(現行基準に適合させる)が必要になります。もうひとつは、ポイントによる商品等の交換でなく、対象のエコ改修項目ごとの合計金額(最大金額制限あり)が施工業者(事前登録事業者)より還元されることです。詳しくは、「国土交通省 住宅ストック循環支援事業」で検索を・・・。トイレや浴室などのリフォームなどは特にお得かもしれませんのでぜひ確認を。
2016/06/16
介護保険の住宅改修工事
 当店では、住宅改修工事と言われる介護認定を受けた方が自宅で生活されるために必要とされる手すりの設置や段差の解消などの施工も受け賜っています。工事を請けるには、認定された方のケアマネージャーさんと打ち合わせ後に書類を作成・提出し、市の承認を得る必要があります。(承認されれば20万円を上限に9割の補助が出ます。)住宅改修が必要になるのは、親や夫などケガや病気などで突然訪れる事が結構多いです。そして、退院が決まると居宅で介護するための準備を家族の方がしなくてはなりません。かなり、大変ですので一律、介護事業者の方に任せてしまう事も多いようです。
 当店で見積りを出すと必ず「こんなに安くていいの?」と驚かれます。適正な見積りを出しているのですが・・・。介護メーカー・介護専門事業者だけでなく工務店さんなどでもやっているところ結構あると思います。
住宅の専門知識豊富な工務店や大工さんにお話しや見積りをとるのも考えておくといいかもしれません。
2016/05/11
水廻りのトラブルについて
 最近、妻の知り合いや前のお客さんから水廻りのトラブルの対応をお願いされる事が多く、その時に感じたことですが・・・。「トイレに誤って、物を流して詰まってしまった、ラバーカップ(いわゆるすっぽん)でもうまくいかないのでお願いしたい。おいくら掛かりますか?」
「すぐ、協力業者さんに連絡してみます。お値段は、状況によって変わりますのでわかりませんが、そんなにかからないと思います。」また、「エコキュートが壊れてしまって、メーカーに見てもらったのですが、本体ではなく接続パイプの不具合と言われて、うちの方で業者を手配するように言われまして、おいくら位掛かりますか?」とか、エコキュートから、ときどき変な音がなります。メーカーにきてもらってもよく原因がわからないとの事だし、10年以上経つので買い換えようと思ったが、百万近く掛かると言われたのですがそんなにするんですか?」などなど。
 みなさん、「おいくら位掛かりますか?」と聞かれます。過去に調べてTELして直してもらった時に、高い金額を請求され支払ったそうです。正直、私としても少し悲しくなりました。結局、わが店の協力業者さんで直したのですが、こんなに安くていいのと驚かれていました。水廻りのトラブルは、緊急性があるもの(事前に決めておくのも必要)もあるでしょう。しかし、少し考えてまわり近所や知り合いに設備屋さん・工務店などを聞いてみてから電話してください。ありますよ、地元に!良心的な業者が・・・。

2016/04/09
浴室リフォーム工事について
 浴室リフォーム工事の大半は、現在のタイルやモルタルなどの床・壁からシステム(ユニット)バスへの変換工事です。リフォームの中でもお客様から依頼が多い工事のひとつです。毎日使う場所であるので、使用環境とメンテナンスを十分考えてくれる業者に頼みたいものです。
 さて、ここでは、施工に際して感じたこと、また、注意点を書きます。まずは、施工に際してお客様が驚かれるのが、解体後の産廃の量と残土の量です。システムバスの床は何本かの脚つかで支えます。そこには十分な耐力がなければいけません。そのためコンクリート土間基礎を施工しますし、メンテナンスの面からは特別な理由がない限り床と基礎の間にも十分なスペースがなくてはなりません。それゆえ、解体ガラに加え大量の残土も発生します。また、壁タイルがブロックやコンクリートに貼られている場合、組立可能スペースまで、はつらなければなりません。これが、かなり大変な作業です。そのあたりの施工をきっちりやる業者かどうかを契約前に確認が必要です。工期としては、それを考えると1週間は必要でしょう。あまり短い工期設定の時は、契約前に工程と内容確認を・・・。
 最後に、アドバイスとして熱が逃げるのは窓から、内窓を入れる事もおすすめです。また、断熱材は外壁だけでなく囲うように入れましょう。
2016/01/23
クローゼットドアについて
 現在、クロゼットの扉は、折戸が中心です。全面に開閉でき値段も経済的だからです。特に子供部屋に多いですね。しかし、長年のメンテナンスを考えると少し不安があります。開閉のシステムとしては、上下のレールに建具に取り付けたピンのようなランナーで滑らせます。その取付部品が良く壊れる事が多いのです。実際、壊れてしまって修理を頼まれた事も多くあります。(特に子供部屋)現在はそんな事は少ないと思いますが、製造メーカーに部品を頼んでも同じものがないというような事も・・・。また、厚手のジュウタンなどが敷けなかったり、誤って手を挟んでしまう事も。(現在は対策を取っている商品もあります。)
 そのような事で、現在、リフォームの時も収納扉には連動式のクローゼットドアを勧めています。開口間口も2枚戸より広く、作動もスムーズです。(特に、間口が大きい時は良い)欠点は、値段が高いところですが、使い勝手やメンテナンスの事も考えてみて決めるのも必要だと思います。
2015/12/01
雨漏りの怖さ
 この間、見積りに伺った住宅の事です。築30年の木造2階建てで、しばらく空き家にしておいたそうです。1階の天井から雨漏りがするのと、玄関外のポーチ上の軒天が広範囲で腐食してしまっていました。状況からすると、どうも2階のテラス床からの雨水の侵入が原因であると考えられました。後日、1階の雨漏りする部屋に点検口を設置して内部を確認しました。内部については、雨漏りの水跡はありましたが、軸組材に被害は見当たらずひと安心。
 しかし、外側の腐食した軒天をはずして確認すると、テラスを持出している梁がスカスカに腐食していました。もう、いつ落ちてもおかしくないような状況でした。玄関脇には、その梁を受けるためにアルミの化粧柱が使われていたので余計にわからなかったのかもしれません。空き屋になっていた事も大きな一因でしょう。
 あんなに大きな断面の梁が、スカスカで、手でぼろぼろと落ちるまでになるとは、改めて雨漏りの怖さと防水に対するメンテナンスの必要性を感じました。
2015/10/12
障子・襖や畳の張り替えについて
 毎年、12月頃、お客様に頼まれるのが障子や襖の張り替え・畳の表替えの依頼です。年始めを新しい畳や障子・襖で迎えるためですね。
 もちろん、畳屋さんや建具屋さん・内装屋さんを紹介するのですが、12月はとても忙しそうです。前倒しで、注文してもらえるとうれしいとの事。
 昔からやっている職人さんですから、仕上りはきっちりです。値段どおりの材料と仕上げです。
 最近は、よく破格の値段で出ている広告や電話勧誘がきますが、個人的には信用していません。
 地元にもいい職人さんがたくさんいます。今はネットでも探せますから、見積りを依頼しながら材料や手法等の話を聞いてみてはいかがでしょう。
2015/09/11
雨戸のすすめ
近年、異常気象といわれるような天候が続いています。
台風の異常発生や竜巻などの突風・ゲリラ豪雨など一年中、気象の心配はたえません。
そんな中、新築住宅(建売物件他)においても1階すら雨戸(シャッター)をつけない物件を数多く見かけます。費用の面は当然ですが、デザインが良くないとの理由なども聞かれます。
また、リフォームでもあまり閉めないのでいらないという方と雨戸の改修を望む方の両方いらしゃいます。わたくしとしては、雨戸の改修をおすすめしています。
わたくしの家は手動式のシャッター雨戸を設置していますが、特に防犯上かなり安心を実感しています。費用の面はあるでしょうが、冒頭に記述した気象の心配、また、防犯上・・安心・安全を考えてみれば必要ではないでしょうか!新規にサッシを入れ替えるのでしたら手動式のシャッター雨戸で充分でしょう。また、改修するのであれば、後付けのシャッター雨戸やアルミ製の戸袋付ひとすじ(レール枠)もあります。とても軽い力で開け閉めができます。住宅購入時や設置をやめる前に、もう一度考えてみては・・・!!

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